映像制作の時の思考をまきのせなさんに聞いてみた
去年参加したFRENZ2015にて、映像クリエイターのまきのせなさんに「映像制作における作品の構成や展開はどのように練っているのか」「制作のやり方はどう作っているのか」といったような質問をぶつけてみました。その答えをTwitterで頂いたので、埋もれてしまう前にメモしてみます。
まきのせなさんはクオリティが高いのに映像制作の間隔が非常に短く、そしてコンスタントに制作を続けられている映像クリエイターの方です。
作品の数も5年半で240を超えており、単純計算でも8日に1作品投稿されている(しかもそれを5年間!)ことになります。その上作品もオリジナリティ溢れていて素晴らしい作品ばかりなのです。また映像制作以外にもVJや手芸などもやられており、非常にクリエイティビティの高い方です。
僕なんて1作品作るのに数ヶ月〜半年くらいかかってしまう(とくに構成や展開を考える部分)ので、そのクオリティを維持しつつ素早い制作サイクルを可能とするロジックを伺ってみたかったのです。
Q:映像作品の構成や展開の練り方や、制作のフローを教えて下さい。
@shuto_fms こんにちは!frenzおつかれさまでした!
— まきのせなシステムメンテナンス中 (@3329h0rned0w1) 2015年9月22日
ちゃんとお答えできなかったので、どうやって構成を考えているのかを書いていきます!
曲を聞きながら、どんな色合いが合うかを最初に選びます
@shuto_fms カラーかモノクロか
— まきのせなシステムメンテナンス中 (@3329h0rned0w1) 2015年9月22日
ビビッドか、ビタミンカラーか、パステルか、ミルキーか、白黒+差し色か、白黒でも少し彩度をもたせるか等…
次に大まかな曲の流れを頭に入れます。
イントロ→A→B→サビ→間奏
的なのです。
@shuto_fms 一瞬画面を乱してみたり。
— まきのせなシステムメンテナンス中 (@3329h0rned0w1) 2015年9月22日
どこまで音を拾うか、どのタイミングの音を拾うかもかなり個人差があります。
blessingのPVがわかりやすいので、比較してみると楽しいです。
どんな画作りにするかは、かなり直感的に作っているので、コレというやり方は決まってない
@shuto_fms 物語内の世界観のルール(魔法ある・なしのような)に反しないか、辻褄が合うかなど破綻が起きないようにしながらやっていました。
— まきのせなシステムメンテナンス中 (@3329h0rned0w1) 2015年9月22日
こんなかんじです!
ということでまとめると、
1.曲を聴きながら色合いを決める
- カラーかモノクロか
- ビビッドかビタミンカラーかパステルか
- ミルキーか白黒+差し色か
- 白黒でも少し彩度をもたせるか
2.大まかな曲の構成を頭に入れる
- どこまで音を拾うか、どのタイミングの音を拾うか
- 演出もここで
3.画作りに入る
- 直感的に作るためやり方は決まっていない
- 設定や世界観に破綻などが無いかなどを気をつける
といった感じだそうです。
なるほどー。最初に色合いを決めてしまうのですね。自分は結構最初から感覚で作ることが多く、画をどこから決めていけばいいのか困ることが多いのですが、数をこなしてこういったフローが固まると制作がしやすくなりそうですね。制作時の参考にさせて頂きたいと思います。
最後にまきのせなさん、ご丁寧にお答え頂きありがとうございました。m(_ _)m m(_ _)m m(_ _)m